少年ラケット 掛丸翔
チャンピオンで連載中の卓球マンガ
その第1巻です
非ジャンプマンガということで、いつものようにコメント欄にてオススメされた作品ではあるんですが
しかしそのいつもの感じとは少しだけ違う買い方をしてしまいました
連載が始まった第1話だけを見て結構な可能性を感じ、その後の試し読みもその可能性を壊さないものであったことから
何やら普通にコミックス購入を決めてしまったんですよね
いつもだったら、コメント欄でオススメされた作品は試し読みやその他を見てみた上で、買います、なんて明言はあんまりしないんですけど
この作品に限っては注文したことを普通に返信で書いておりました
ではこのマンガの何がそんなに気に入ったかといえば
一言で言うと、描写の濃度にあるでしょうか
ページをぜいたくに使って、じっくりと描かれていく展開が実に濃いのです
かつて卓球で類まれな強さを見せていながらも、記憶喪失によって一切をなくしてしまった主人公が
再び卓球と出会った
そこから動き出す物語がこの1巻のお話なのですが、そのための流れに実に4話も使っております
マジじっくりです
もしこれがジャンプだったら、この4話目かあるいはせいぜい3話目までを新連載第1話でやらなければならないでしょう
しかしチャンピオンでは、その展開に4話も掛けることが許される
それによって生まれているのが、濃度の濃い展開なんですね
コミックスで読んだら面白さが倍増する作品とはこういうものを言うのでしょう
誌面で読んでいたら、毎回その濃度に入り込みきったあたりで次回への引きとなってしまうために
何だか物足りない感覚になるのではないかと思いますが
コミックスでは相当に充実した読み応えを感じることができました
…とはいえ、おかげで展開が遅いというのも一方ではありまして
この1巻だけでは今後がどうとか構成上の問題がとかはさっぱり何も言えないのが正直なところです
ですので普通に2巻も楽しみにしておきましょう
試し読みこちらからどうぞ
少年ラケット|秋田書店
2巻以降もこのペースで突き進んでいますので悪しからず。
余談:今日発売の週間少年マガジンで
ソウルイーターの作者、大久保篤先生の新作が始まりました。
「炎炎の消防隊」
異能系の火消し屋の話とでも表現すればいいのか、相変わらずの「王道系なのに異色全開」!
これ要チェックですよ~