社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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シューダン!への期待感がさらに膨らんだ2017年週刊少年ジャンプ29号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ29号感想その2

鬼滅の刃にエネルギー使いすぎて、他の作品の感想まで持たない…


アンケ順
鬼滅の刃
シューダン!
火ノ丸相撲


・新連載 クロスアカウント
・食戟のソーマ
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・ポロの留学記



鬼滅の刃

追悼記事書きながら泣きまくって、書き終わってから読み返してまた泣いて、
そんで今日はこんなの見つけてまた泣いた

煉獄さん…


シューダン!

大増ページの2話目は、ひたすら部屋で喋ってるだけの内容でした

すげーな!
何がすごいって、それなのにしっかり面白く仕上がってることですよ

冒頭の練習が終わって解散するくだりはともかく、ソウシとナナセ2人の場面になってからの読みやすさと面白さよ…

ただ部屋で会話してるだけの場面だというのに、こんなに普通に読めるなんて横田先生マジすげえ


ちょっくら分析してみると、1つのポイントはナナセちゃんのモノローグが一切出てこないことにあるでしょう
相手の存在をひたすら意識して言動がおかしくなってしまうのはずっとソウシの側であり
ナナセちゃんの方は割と普通にしてるんですね

これは前作すじピンでも同様でした
ずっと土屋くん視点で話を進めつつ、わたりちゃんのモノローグは最後の最後まで出てこなかったことが、最終話の演出にもつながっていました

少年の側のモノローグばかりが描かれて、なおかつ言動が不自然になってしまうばかりになっている様子というのは
ジャンプのメイン読者層である小中学生たちに対する共感の訴求が著しく高いと言えるでしょう

もちろんそれは、モノローグの内容や不自然になってしまう言動の中身などが本当に「あるある」と思わせるものでなければなりませんが

それらをしっかり描くことのできる横田先生の作劇は、設定や特殊能力などに頼りがちになる新人さんたちの良いお手本とも言えるものですね



しかし、俺が今回アンケ2位とした理由はそんなことではありません

この2話目は、幼馴染の始まりなんですよ


隣の家に引っ越してきて、親同士が既に仲が良くって、同じサッカークラブに入っている間柄
これで通ってる小学校まで同じだったりした日にはさらに確定的ですが、このクラブの性質上そうとは限らないのでそれは置いておきましょう

それでも、サッカーを通した仲でありつつも家が隣という物理的距離の近さ故に接する機会も当然増えると思われるこの2人

小学6年という年齢において仲良くなった2人は、今後何かと一緒になる場面が出てくるのでしょう
それはもちろんサッカークラブが関係することだけでなく、互いの親の都合や事情であったり、みんなで遊びに行くことだったり

そうして小学校を卒業して、中学、高校とサッカーを続けていくのか、同じ学校に行くことになるのかというのは全くわかりませんが、
しかし小学生時代から3年も4年もそういう関係が続いたとなれば、高校生時分にはすっかり「幼馴染」と呼ぶに相応しい間柄となっているのではないでしょうか

幼馴染と聞いてぱっと浮かぶのは幼稚園や保育園から中学や高校までずっと一緒だったというような関係ですが
小学校6年生から仲良くなって、そのまま高校生になっても変わらず接しているような間柄なら、それも幼馴染と呼んでいいのではないかと思うのです

すなわちこの2話目は、今後2人が幼馴染という関係になっていくその最初の1シーンだったと捉えられるのではないか
そう思った時、本作に対する期待感が先週以上に膨らんだのです

これまで普通に描かれてきた主人公とその幼馴染といえば、既にそういう関係が出来上がった上で作品に登場してくるのが定番であり
どのようにして出会って、仲良くなっていったのかと言った過程は、回想で断片的に描かれるのが普通でした

しかし、小学校6年生という時に出会ったソウシとナナセちゃん

小学生の主人公のヒロインによる出会いと葛藤がこれから描かれていくとすれば、
それは通常の主人公とヒロインのドラマであると同時に、「2人が幼馴染という関係になっていく過程」となるのではないか

現時点で2人がそれぞれに「男女」を意識していない事実から導かれるその可能性が、俺の興味を捕らえて離さないのです

なぜって?
幼馴染同士のラブコメが大好物だからに決まってるでしょうが!


もうね
これは是非とも横田先生に長く描いて欲しい作品ですよ

…でもすじピンも描くだけ描ききったら長引かせずに完結させた横田先生
6年生って時期設定は、彼らの小学校卒業と同時に物語も終了って可能性も普通にありそうに思えてしまうのが切ない…


火ノ丸相撲

今週はタメ回だったかなーという印象ですね

「覚醒」なんてサブタイがついてた割には、仰々しさも迫力もほとんどないものでしたが
どういう意味であるのかはよく伝わりました

これまでを振り返れば、勝負の真っ只中にある土俵上で火ノ丸が笑顔を見せることの重大さはよくわかるからですね

そりゃあ沙田だって感慨深くもなりますよ

最初の対戦時には「何を笑っていやがる」なんて顔をされてたんですからね


天王寺との対戦時、「君ほど辛そうに相撲を取る奴もおらんよ」と指摘されていました
火ノ丸はそれでも、辛くともつまらないと思ったことは一度もないとの「心」で反撃していましたが

今回は、その辛さも何もかもひっくるめて相撲が好きで好きで楽しくてたまらないという気持ちに繋がっているわけですね

原点を思い出すことで力があふれてくることを覚醒と呼ぶなら、今週の内容はまさに「覚醒」であったでしょう


火ノ丸が原点を思い出し、久世もまた先週の内容で自分が相撲を取り始めた最初を思い返していました
両者それぞれの「生き方」へと繋がる部分は今回までで出尽くしたということになるでしょうか

ならば、次に問われるのはその「生き方」をどれだけ貫けるかということであるでしょう

そして、その点においては火ノ丸と久世に決定的な差があるということになるでしょう


「決着」のサブタイが使われる時は近そうですね


新連載 クロスアカウント 伊達恒大

ジャンプ史上稀に見るクソ漫画だった東京湾を作画していた伊達先生の新作ですね

ていうか久々に思い出したぜあのクソ漫画…


読み終えた第一印象としては、ミウラタダヒロ先生の『恋染紅葉』に近いイメージを抱いたんですが
しかしこちらはその劣等種ということができるでしょう

展開に無理がある…と言ったらそもそも設定が成り立たなくなりますが
ちょっとこの1話を見る限りではあんまり期待出来なさそうというのが正直な感想

不味い点を細かくあげつらっていこうとも思いましたが、このマンガにそこまでの労力をかけたい気持ちにならないので
もうひとまとめに「こりゃいかん」ということで率直な感想にしておきましょう


とは言え今後化ける可能性もなくはないんですが…

とりあえずは、メインヒロインは女優な自分を嫌がってるのに、主人公は映画で彼女を見て一目惚れした=女優の彼女を好きになった
っていうズレをどう描くのか、その辺ですね


食戟のソーマ

対戦カード3つのうち2つの対決テーマが決まった模様

竜胆先輩と女木島先輩がワニで、久我先輩と司先輩が緑茶

これはまたどんな品が出てくるのかさっぱり想像がつかないですなあ


美作の方だけ明かされてないのは、緒戦における女木島先輩的な扱いなんでしょうか
つまりは一切描写されることなくしれっと勝ってる、みたいな

1戦目は描写された2つの対決はどちらも勝利していて、描かれなかった対決も勝利していましたが
この2戦目は描写される2つの対決はどちらも負けて、描かれなかった方だけ勝ってる、とか

まさかそんな単純な構成にしてくるわけは…
ないよな?


食戟として対峙しているというのに、3年生3人のちょっと和やかな雰囲気は何か気に入りましたね
薊が来る前の関係というか、互いへの感情が特に変わっていない感じで

そうなると、なぜ彼らは薊に賛同する者としない者とに分かれたのか、その事情が気になってくるわけですが


あと、司先輩が2年生にして第一席になってたっていうのは結構な衝撃でした
薊と同じか…

まさか最初の選出時からいきなり一席とは思えませんが、1年の時は何席だったんでしょうね

そんで、ひょっとして竜胆先輩も同じように2年で二席になってたりするんですかね


ワニを捌こうとする時、すっかり捕食者の顔になってる竜胆先輩
第二席って立場で登場しておきながら、今まで食ってる姿しか描かれてきてない彼女の実力は完全に未知数です

どんな個性的な品を出してくれるのか、ちょっと楽しみだったりします


ゆらぎ荘の幽奈さん

電子版のカラーで見ると、扉絵がやたら煌めいております
今週センターカラーだったっけと普通に勘違いしましたw

狭霧と雲雀の従姉妹丼(違)な扉絵ですが、狭霧デカくね?
一緒に映ってる雲雀との対比で必要以上にそう感じてしまうのかもしれませんが、それを差し引いても何か狭霧デカイ気がします

何がってのは言うまでもないでしょうから言いませんよ


本編に入っても2人の全裸は続いているという実に優しい仕様
読者が彼女たちの肢体を舐め回すためのカットもそれぞれ用意されているのはミウラ先生の細かい配慮ですね

それを見てもやっぱり狭霧デカイ気がする…
肘ぐらいまであるんですけど
垂れ下がってるわけではないのにそんなとこまで肌色が来てるのは、相当な大きさではないでしょうか

デカさに俺が圧倒されているせいなのか、全身カットも雲雀より狭霧のほうがどことなくエロいのである

背中から腰にかけてのラインがやたら扇情てk…
いえ、なんでもありません

そんな胸囲の格差社会に生きる2人の会話はバレンタインでした

リアルの季節と作中が狂いまくっているのはもう今さらですね

先週の呑子さん回でさりげなくバレンタインの話が出ていましたからきっと今週はその内容なんだろうとは予想がついておりました
ラブコメの中でも屈指のイベントですからね

まず狭霧と雲雀のターンが描かれたのは、やはり幽奈と千紗希ちゃんがメインのダブルヒロインとの位置づけにあるからでしょう

2人が一緒にチョコを作ってるというのは、それぞれで渡すのが告白に近いものになってしまうというのが1つ
雲雀も誘われたのはそのためですね

そしてもう1つは、幽霊である幽奈を千紗希ちゃんが気遣ったというのがあるのではないかと思います
見えないけれど触れる幽霊として新機軸を開拓している幽奈ですが、料理となると「お供え」してもらわないと味がわからないという設定になっていました
ならば、1人でチョコを作るなんてのは土台不可能です

そこで千紗希ちゃんが協力することを言い出したのではないかと推測できますね

見えない千紗希ちゃんにとっては筆談による調理はかなり難しそうですが、そこは女子力モンスターと呼ばれる彼女
どうにでもカバーできそうに思えるから不思議です


…あ、狭霧と雲雀の話でしたね今週は

抱く想いは異なっていながらも、2人ともに懸命な姿を見せているのが何ともいじらしいですね

少しでも自分を意識してもらえるように
妥協した姿を見せたくないために

ただし結果から見ると、明確な恋愛感情を抱いていない狭霧のほうが雲雀よりも一歩リードした感じですね

ハート型+手作り+徹夜

どう見ても本命です本当に(ry


狭霧にあったのは雲雀の3倍でした

別に大きさの話ではありません




チョコを貰ったコガラシくんの反応がまんざらじゃなかったのも意外でしたね

これは、壮絶な幼少ゆえに誰かから手作りの食べ物をもらうなんて経験がなかったことによるものなのか、
それとも本当に「手作りチョコ」を意識したものだったのか

この手の作品における主人公が、ヒロインからチョコを貰ってこんな真っ赤になる反応を見せるなんて結構新鮮な展開だと思えました
これは次回のダブルヒロイン協力チョコに対する反応が興味深いですな


ポロの留学記

打ち切りでした…

しかしそれほど悲壮感のようなものがないのは、陰陽師編で何となくやりきった感じがあったからでしょう
俺はむしろあのシリーズの終了と同時に打ち切りだと思ってたくらいだったので、そこから数話続いてる方が意外でした

ハンター復活までの猶予みたいな感じだったんでしょうか

たぶん終わるんだろうとは思われながらも、前回までの展開からは終わる感じなんか全然ありませんでしたからね
それがいきなり今回数年後っつって典型的打ち切りパターンですから逆に驚きですよ

こどもの日4コマが超面白かったり、ルイカとの無自覚ラブコメがすごく新鮮だったり、
光るものがあった…というか割りと好きな方の作品ではありましたが、どうしても地力が足りなかったということなのでしょう

1話完結で色々試せたりして、初連載としてはある意味木村先生よりも経験値を得られたんじゃないかと思っております
次回作を楽しみにしております権平先生



 




煉獄さん追悼 2017年週刊少年ジャンプ29号感想その1

輝く煉獄さん


えー…

本日のジャンプ感想は予定を変更して、近来稀に見る頼れる兄貴だった煉獄杏寿郎氏、その追悼記事としたいと思います




 

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2017年週刊少年ジャンプ28号感想簡易版

2017年週刊少年ジャンプ28号感想簡易版

月曜日の仕事中にちょっと事故ってしまって、その後始末やら何やらに追われて
すっかり遅くなってしまいましたorz
しかも簡易版でゴメンナサイ


アンケ順
鬼滅の刃
火ノ丸相撲
新連載 シューダン!




鬼滅の刃

煉獄さん…
煉獄さんよ…

最後なんて言うの止めてくれ…

絶対に誰も死なせないって決意の中に自分も入れてやってくれ…


もう何というかこんなにも助かって欲しいキャラというのも珍しいですね

体も刀も犠牲にして、それでも猗窩座には離れられてしまった煉獄さん
夜明けに対する恐怖が鬼のなりふり構わない力を引き出してしまったという感じでしょうか

しかし炭治郎はそこに、この戦いの勝敗を見るというのが熱いですね

陽の光を怖がって夜明けが来れば必死の形相で逃げる鬼と
夜の闇の中に身を晒して鬼と戦い、時には取り返しのつかない怪我や犠牲を強いられる鬼殺の剣士たち

どんなに傷ついても斬られても、すぐに治ってしまうんだと余裕をこいておきながら
夜明けが近づけば太陽を恐れてひたすら逃げる

自分に有利な状況でしか戦おうとしない鬼と、不利な条件でしか戦うことの出来ない鬼殺隊

誇り、品性、本当の強さ
そういった部分でどちらが優れているかというのは一目瞭然であるのだと

煉獄さんを尊敬するからこそ、煉獄さんを慕うからこそ、自然に出てきた心からの叫び

思いつくまま不規則な順番で単語を紡ぎながらそれでも話の筋は変わらない叫びと号泣は、
いつもは大人びた言動の炭治郎らしからぬものと言えますが、炭治郎にとってそれだけ煉獄さんが頼れる人物だったということであるのでしょう

長男力で伊之助や善逸を引っ張ってきた炭治郎が、煉獄さんの大きな背中を見て頼もしい人だと思ったわけですね
だから、そんな煉獄さんのことではこんな子供のような叫び方もしてしまう

炭治郎の純粋な感情が普段とは違う形で表に出てきた珍しい場面でした


そんで、その炭治郎の叫びを聞いた煉獄さんの表情よ…
ありがとうって感じなのか、自分のこの後を悟ってのごめんなって感じなのか

無表情で弁当食ってた人とは思えないくらい絶妙な顔じゃないですか
片目開いてないのにこんな顔描けるなんて吾峠先生すげえですよ


刀をぶん投げるのもなかなかの衝撃でしたよね
どうしても一矢報いたかったというか一泡吹かせてやりたかったというか、とにかく何かしてやりたかったんでしょうね

そうじゃないとどうしても気が収まらなかった


暗い時には上から目線の余裕の顔で堂々と登場してきたくせに、夜明けが来れば表情を歪ませて必死の形相で逃げていく無様な奴が
煉獄さんを傷つけたことに、否定したことに我慢がならなかった

熱い叫びでしたよ



刀は、どうにかして取り戻したほうが良いと思いますけどもね(;^ω^)


そうじゃないと今度こそ鋼鐵塚さん37歳に殺されると思うんです
全集中の呼吸常中を会得して身体能力が上がりまくってるはずの炭治郎を1時間も追いかけ回せる37歳ですから、
打ち直してもらったばっかの刀を初戦でさっそく失くしましたっつったら、今度こそ間違いなく包丁で刺される

刀投げる時に炎のような影があるっぽいのは、ヒノカミ神楽か火の呼吸と関係があるのかどうか
炎柱の煉獄さんが先週放った奥義が炎の呼吸ではなく火の呼吸の型だったのは誤植なのかどうか
思い出したことがあるという話は何なのか

気になることはたくさんあるんですけども、刀の行方が結構でかい…


火ノ丸相撲

順調に2人の「生き方」が描かれていますなあ
やはり、この大一番で最も焦点が当てられているのは火ノ丸と久世の「生き方」であるようです

その一環として、今週はわかりやすいサブタイで「追憶」とされました

先週までも「今まで」を振り返る部分はありましたが、今週はさらに輪をかけて回顧していますね

それは、ただ当人の回想を描くだけにとどまらずそれぞれの家族の姿を見せることにより、それぞれの背景を克明に浮かび上がらせています


回想とともに先に描かれた久世の場合は、偉大なる父の元に生まれたという事実が彼にどんな感情を抱かせることになったか
その始まりと展開でした

勝ち続けることで最強の横綱と言われた父親
その背中を見て育ってきた久世は、自然と父と同じ道を歩もうとしていたのだと

それは誰に言われたからでもなく、かと言って自ら強く望んだわけでもなく
ただ自然にそうなっていったということなのでしょう

それを一歩下がった位置から見守ろうとしてくれる母の存在

これまで久世の「生き方」は偉大な父親を前提とするばかりでしたが、しかし当然母という存在も忘れてはならないでしょう
久世の成長に影響を与えてきた人物としては父親と同程度と考えられるからですね

アマの大会に出るなとの禁を破って新人戦に出場したことを久世が詫びようとしている場面では、男同士の話に立ち入らないように気を使っていた母
「横綱の妻」たることの意味をよく理解していることがわかる場面でした

そうして久世の母をクローズアップしたところで、満を持してぶっ込まれる火ノ丸の母親

すでに他界しているらしいことは描かれていましたが、緊張の面持ちでそれでも見届けようと佇む久世の母親との対比で描かれてきたのは見事な演出でした

亡き母への想いが火ノ丸の「生き方」に繋がっていることはこれまで断片的に描かれてきました
次回はそれが改めて描かれるのでしょうか

それぞれの「生き方」に繋がるこれまでをたっぷりと描いたところで、その「生き方」の今後へと連なっていくのがこの大一番の勝敗なのでしょう
決着の時が確実に近づいていますね


新連載 シューダン! 横田卓馬

横田先生超速復活

1つ完結させた後3か月や4か月で次の連載にこぎつけるなんてどんだけのポテンシャルなんでしょうね
ボツだらけの新人さんたちが血の涙を流しながら読んでる様子が目に浮かぶようだ…

前作の完結から速攻の復活で、ジャンプ鬼門のサッカー漫画だって言うのに
変わらない面白さがあるのがもうさすが横田先生というしかないですよ

ジャンプでサッカー漫画だってんでいくら横田先生といえども…とか心配する気持ちもあったんですが
全くの杞憂にすんだようでよかったですわ

こんだけ等身大の少年たちを描いてくれるとは…

そしてジャンプのサッカーにこんだけ等身大の少年たちの姿が似合うとは…

今まではだいたい高校のサッカー部とかで全国大会とか優勝とか目指して頑張る感じだったのが
小学生が地元のサッカークラブに入ってるってだけの状態にしたことでそういうしがらみがさっぱりなくなっているんですね

その代わりに共感性がものすげえ上がっております

飛び抜けた天才もいないし、やたら偉そうにする先輩もいないし、オラついて周りと衝突する主人公もいない
本当にただ普通の子供達だけで構成されたサッカークラブ
これはジャンプの本来の読者層である少年たちにとってもちょうどよく感覚が合うんじゃないですかね

かくいう俺だって小学生時分にはサッカークラブ入ってましたよ
レギュラーではありませんでしたが、踵の骨折って辞めるまでDFかGKのポジションで頑張ってましたよ
どっかで試合があるっていう日に、スパイク忘れて草履とか履いてって大恥かいたりしてましたよ

そんなわかりやすい舞台設定としてのサッカークラブに、アクセントを付ける女の子の加入
いいですね
いいですね

このくらいの年頃だと女の子のほうが大人だったりしますからね
アホみたいな会話が楽しいばっかの男子たちに対して女の子のほうがやたら達観してたりして、
その噛み合わなさが読んでる少年たちに「あるある」とか思わせたりするんでしょうね

その辺の詳しい妙味は現実逃避さんの感想で解説されておりますので、もう俺が改めて言う必要はないでしょう
『週刊少年ジャンプ』 2017年第28号 「シューダン!」第1話 「ぼくらのフットボールアワー」 感想 - 現実逃避


もちろん一瞬で気づいた人ばかりでしょうが、コーチがすじピンから引き続きのキャラだったりして世界観が繋がってるのも
じゃあつちわたカップルもどっかにひょっこり登場したりすんのか?って思わされますよね


これはまた楽しみな作品が出てきましたわ


Dr.STONE

お、千空の回想的な感じで始まった新章ってもう終わりなのか?

千空と大樹
この物語が展開していくのは2人の存在が不可欠であることをよく示してくれた回でした

千空がこんなに大樹を求める様子が描かれたのを見て、これは腐女子人気が出そうだなーとか思ってしまった俺は間違いなく汚れきってるのである

あと千空の顔芸が結構面白かったですね
主人公がしていい顔じゃないぞあんなのw


ぼくたちは勉強ができない

ようやく、らしくなってきた感じですかねえ

今回の内容こそ作品タイトルが本当に意味しているところなのでしょう

勉強ができない
それは何故か、ということでその答えが今週であるわけですね

すなわち他にどうしても気になることがあって集中できない、それどころじゃない、ということ

絶賛片思い中で可愛らしさを爆発的に見せてくれるうるかを中心に、ヒロインたちの動揺がしっかり成績に表れてきています


文系っ娘以外は(;^ω^)


もはや文系娘はメイン格から落とされているような気配すら感じるのは俺だけでしょうか

うるかの気持ちに気がつきつつ、理系っ娘のことも察したりして困っている様は
明らかに他2人の動揺とは性質が異なっています

おかげで、その動揺は「勉強ができない」ほどではないという有様

読者人気を別に考えるとしたら、国語が得意で作者の気持ちやら人の感情やらを察するのに長けているという意味では
実はラブコメに向いてないヒロインだったりするんでしょうか


食戟のソーマ

2戦目の出場者と対戦カードが決定

一席に二席に四席を出してくるなんて結構追い詰められてるじゃないか薊さんよw
三敗した直後にあんな高らかに休憩入りを宣言して余裕を見せつけたかと思えば、次の対戦には手堅く来たなおい

トップ3の3人じゃなくて四席を1人入れてくるって辺りに、何か薊のみみっちい自意識を感じるようですが
さて実際のところはどうなんでしょうね

双方ともに選出の理由が明かされるかどうかと言ったら、最近の傾向からすると怪しいので勝手に決めつけても良いかもしれないw

女木島先輩二連戦なら今回は負けで、久我先輩も負けで、美作が金星って感じが大方の予想のようです

そういう予想も良いんですけど、それより俺はこの対戦も誰かの手伝いとかなさそうだなってのが気になるのである

司先輩に劣勢な久我先輩を創真が手伝おうとしたりすんのかな?


U19

打ち切りでした…

見事なまでに打ち切りですね
終盤は何か割といい感じの勢いが出ていたような気もしますが、それは灯火が消える前の最後の揺らめきだったのでしょう

原因は明らかに展開の遅さ
正確には、展開が遅かった事自体は一概に悪いとも言えないのですが、そのじっくりさを面白さに転化できなかったことに敗因があるでしょう

第1話から3話までが時系列的に地続きだった本作
そのことは試みの1つとして評価することが出来ますが、読者には足踏みにしか映らなかったことが問題でした

ジャンプの常套手段の観点からは、スタートダッシュとしての重大な意義がある1話から3話
3話までを連載会議に提出するという手法は少なくとも連載が始まってから以降よりは練る時間があるはずであり、
プッシュとしての増ページももらえる大きな機会となるこの部分を、本作はまるまるプロローグのプロローグに費やしました

読み切りを読んでいた限りでは、ヤマ場における怒涛の勢いが持ち味だったように思えるだけに
どっしりとした展開でどシリアスな場面を連続させた3話までの流れは、作者木村先生の長所を活かしたものとは必ずしも言えない気がします

初めに読者の感情移入をつかめなかったことで、4話からの展開ではひたすら揚げ足取りや粗探しばかりされる始末
その指摘が割と間違ってもいないように見えるから困りもので

大人と子供の対立という構図は少年漫画としても向いていたでしょうが、それを上手に見せられなかったことも一因でしょう

ともあれ、デビュー作としては大いに色々なことを吸収できたでしょうから
次回作に期待することにしましょう

木村先生お疲れ様でした


 




Dr.STONEの新章に今いち乗り切れない2017年週刊少年ジャンプ27号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ27号感想その2

今回は記事タイトル気をつけました


・Dr.STONE
・ぼくたちは勉強ができない
・食戟のソーマ
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・左門くんはサモナー


Dr.STONE

今までから時間が巻き戻って、千空が1人で目覚めた時からが描かれる新章が始まりました

…が、今いち乗り切れないのはきっとこの新章の目的がはっきりしないからでしょうか

司との対峙を経て、大樹たちがどうにか千空を助けたかもしれないというところの引きで時間軸を巻き戻して始まったこの新章
1話で大樹が復活してくるまでの半年間を描くようですが、その空白期間が描かれるだけの意味や理由は果たしてどんなものなのかというのが
今ひとつ見えてこないんですね

もちろん新章として描かれるだけの内容があるからこそ始まったはずですが、そこにどんな展開があるのかというのは全く予想がつきません
この予想できなさは、俺にとってはちょっと釈然としない感じに繋がっているのが正直な感想です

他作品の色んなシリーズのように、この後誰が何をどうしてどうなっていくのか予想できない、という感覚とはちょっと違うというか

実際に描かれているからにはそれだけの意味があるんでしょうけども、それが何かは全くわからんという作者についていけない感じというか

この予想不可能性は原作者の能力を示すものでもあって、「このわからなさがあるからこそ面白いんじゃないか」と言う人もいるんだろうとは思いますが
どうやら俺はそういうタイプではないようです

千空が知識を元にしてひたすら試行錯誤を繰り返していく様子は、それだけでも見てて楽しいものではありましたが

果たしてこの新章の行き着く先はというのがさっぱり見えてこないのが何かモヤッとしてしまいます


ぼくたちは勉強ができない

センターカラーはまたしてもうるかがメインみたいな構図になっていますね
そして内容もうるかメインですね

どう見ても人気の反映です
本当にありがとうございました

片思い乙女の可愛らしさをここまで直球に描いてくるとは、筒井先生もすっかり開き直っているというか

それでも、周りの反応が新鮮なのが一工夫されているところと言えるでしょう

微笑ましく通りすがるモブたちとか、実は気づいてた友達とか
決して冷やかしたりからかったりせず、見守っている雰囲気になっているのが読後感の良さにつながっています

特にモブのおねーさん
テキトーとか言ってたうるかのセリフまで聞いてたなんて、実は通りすがりじゃなくね?

手作り弁当をようやく渡せた歩道上から公園?までどのくらい移動したのかわかりませんが、子供の散歩がてらについてきてしまったんですねこのおねーさん
表情がまるで「あたしもあんなこと言ってお弁当渡したことあったわ」とか思って懐かしんでる感じすらあります


まあそれでも、今回の一番はニケツの後ろでうるかが何とも言えない表情を見せてたあのコマであることに異論のある人はいないでしょう
あの表情はなかなか描けないものだと思いますが、これは筒井先生お見事です


食戟のソーマ

女木島先輩勝ってたー!

一切何も描かれることなくただ結果だけ示されたー!

それはそれですげーなおい

ていうか結局十傑の新顔は葉山も含めて全員負けてるってどういうことなんだぜ
葉山の再登場時、意味ありげに顔伏せてたのは別に意味なかったわけですね

今になってそれぞれのランクが明かされたのも、特段の意味を持たないからでしょう

女木島先輩に負けた鏑木ちゃんとやらは、第五席に就いていた模様
一色先輩に負けたぽっと出くんは第八席

女木島先輩が抜けた三席の分、その下にいた2人がそれぞれ繰り上がって、五席に鏑木ちゃん
六席の紀の国先輩はそのままに、一色先輩の抜けた七席に叡山で久我先輩の八席にぽっと出くん
そんで元は叡山がいた九席に葉山で、えりな様が変わらず十席
っていう序列だったんですね

紀の国先輩が後から入ってきた鏑木ちゃんに席次抜かれてたのも意外でしたが、
叡山の七席っていうのが何かツボりました

そんな高いランクのキャラじゃねーぞあいつはw

一色先輩のイメージで主に形作られてきた七席っていう序列の格に対して叡山はちょっと力不足のような印象


で、元三席で三年生の女木島先輩が普通に勝って第1ラウンドは創真たちの三戦全勝となったわけですが
ようやく姿が描かれた薊は別段焦ったりしている様子ではありませんでした

そうでなくては歯ごたえがない、とか料理にかこつけて上手いこと言ったようなセリフを呟きつつ
観客に対して次の勝負に向けた休憩を高らかに宣言するという

何か雰囲気にごまかされそうになりましたけど、休憩に入ることをあんだけ仰々しく宣言できるのも才能の1つと思って良いんでしょうかw

ただその薊のセリフの中で気になったのは、「本日続けて行う2ndバウトで…」っていう部分
この連隊食戟は今やってる1日だけで勝敗が決まるもんだと思ってたんですが、翌日とかまで掛かったりするんでしょうか

1回の調理時間に1時間とか2時間とか掛かるとしたら、勝ち負けの展開によっては数日がかりの食戟になんのか?
それはそれで1日の終りと次の日の導入とかまで描かなきゃいけなくなって面倒そうですけども


休憩の宣言とか誰うまなつぶやきとか、傍目には余裕こいてる薊の内心はどんなことになっているんでしょうね
ラストの様子からすると司先輩が次に出てくる雰囲気がありそうなのは、少なからず焦りがあるだろうっていう緋紗子ちゃんの推測が当たってたってことですかね

誰もいないトイレで1人手袋の上から爪噛んでたらおもろいですけどw


腕が震えるほどの恐怖を隠しながら司先輩に挑もうとする久我先輩

彼は彼で、薊のやり方と共通しているものを持っていますから誰と戦うにしろ勝ち負けがどういう理由で成立するのかは興味深いところです

栗うさぎさんでしたっけ?指摘してたのは

中華研を自分流に染め替えて、部員たちの誰もが同じ料理を同じ方法で同じ味に作り上げられるように仕込んだ久我先輩のやり方は
セントラルが目指す薊の手法とよく似ているのです

その久我先輩が実際にセントラルのメンツと勝負するというのは大きな意味がありそうに思えるわけですが
ようやく執行官たちへのセントラルの感情とかこの連敗に対する感覚とか、そういうのが描かれてくるでしょうか


ゆらぎ荘の幽奈さん

扉絵のくせに全然遠慮なくデカデカとモノローグが書いてあるのに草

かるら編が終わって日常を取り戻したコガラシくんたち
その始まりがゆらぎ荘ではなく学校というのがちょっと意外だったりして

先生のセリフとして定番な「であるからして…」を柱で言わせてるのが地味に上手いです
実際に聞くことはまずない割に、マンガの中ではよく登場する言葉の定番であるこのセリフ
作中で先生に言わせるのではなく柱に書いておくというのが一工夫しているように感じられます

シリーズ明けの今回が学校からの始まりだったのは、千紗希ちゃんにスポットを当てるためであるのでしょう
当事者たりうる資格を持ちながら、霊感がないために唯一あの場にいられなかった彼女

コガラシくんや狭霧たちから聞いたのだろう事の顛末に対して、色々と思いを馳せてしまうのは仕方のないことだといえます

その内容が、コガラシくんにフラれたかるらへの同情と、想いを伝えたことへの尊敬として現れてくるのも無理からぬことでしょう

だからこそもう1人、コガラシくんに対して別の形で本音を伝えまくる朧が千紗希ちゃんには不思議な存在として映るわけです

今週は朧のターンと見せかけつつ、実は千紗希ちゃんのターンでもあるわけですね

見せかけつつ、というのは朧のターンである部分も読み取れるから
コガラシくん役をやると言って変身したこゆずが漏らした一言にそれが窺えます

イケメンごっこが楽しいかもといった次のコマで「2人ともすぐドキドキしちゃって」と言ってるこの言葉です
こゆずの変身だとわかっていても緊張してしまう千紗希ちゃんだけでなく、実は朧もドキドキしてしまっているというのがここから分かるんですね

それは果たして自身の目的である子作りを為そうとする際の緊張なのかどうか…というのがまだ明確にされていない部分
夏休み明け、女子更衣室のロッカーの中でぽやーっとなってしまったあれを想起させるセリフだといえます

さらにもう1つ言うなら、調子に乗ったこゆずがコガラシくんの姿のまま千紗希ちゃんを襲っているのを見て
「確かに冬空とはかけ離れているな」と納得していたシーン

それはコガラシくんの人となりをよく理解していなければ出ない言葉だからこそ、千紗希ちゃんが反応したわけですね


それから今週もまた、電子版のカラーはいい仕事をしてくれていました

カラオケルームに来て、普段通り誘ってみろと言われた朧が、脱ぎながらコガラシくんなこゆずに乗るシーン
「今が食べ頃…だぞ?」と言ってるコマですね

場所がカラオケルームだからなのか、着色がなんかやたらムフフな雰囲気になっております(;^ω^)
それまでのコントラストをはっきりさせた色使いではなく、ソフトさや淡さ、あるいは彩度を上げまくった着色なのです

もちろんそれが上手に仕上がっているからこそ、カラー版の強さを感じ取ることができるわけですが

さらにもう1箇所

コガラシくんなこゆずに朧が押し倒された次の見開き
ここも同じように彩度高めふわふわ感高めの着色になっていて、間接照明の中でのムフフな雰囲気を表しているかのよう

たぶん編集部これは悪ノリしてるw

そりゃ千紗希ちゃんも「起こるかよおおおお!!」っつって男言葉のツッコミになりますよ

ミウラ先生と編集部お見事ですw


左門くんはサモナー

完結でした

打ち切りと言うには高い掲載順での終了ですが、大団円と言うには突然すぎる感が拭えないですね

打ち切りの側面が強い完結と言ってよさそうに思えます


そう感じられるのは、やはりやり切った感がほとんどないからでしょう
まだまだ左門くんたちを中心にした物語は充分描くことが出来たのに、腹八分目どころか六分目くらいで終わってしまったと言いますか

「白と黒だけで出来ているわけじゃない」というのも、左門ママのセリフに初登場したのがそのままてっしーの最後の言葉に使われていて
悪い言い方をすればとってつけたような感覚が拭えないのが正直な印象です

左門くんの生い立ち自体は前から構想されていたのだろうと思いますから、この印象は展開を急いだことによる読者感覚の醸成不足が原因と思われます
そのことがまた、打ち切りのように思えてしまう気持ちを強めることになってしまうわけですが

それでも、初連載にして一定の人気を獲得し、半年足らずでジャンプの表紙&巻頭カラーを得た沼先生の実力は確かなものであったでしょう

沼先生独特のセンスによる言い回しやツッコミは非常に小気味よく感じられましたから、次回作もその辺を活かしてもらえれば
きっと人気を得られるでしょう

本作に限っては、仏のようなヒロインを否定する形で登場してきた主人公が、読者から嫌われるのを防ぐためにギャグ的にカス行為に勤しむことにより
ボケ役主人公とツッコミ役のヒロインというパターンが成立したおかげでコメディ回には一定の完成度があったといえます

しかし、シリアスやバトル展開になると、主人公の普段のカスぶりを知っている読者が左門くんの真剣な様子や言動についていけず、
ただ見てるだけのような形になってしまったのではないでしょうか

シリアスのウケが悪かったように思うのはそれが原因ではないかと思います

クズな友達と一緒になって外道行為を働く主人公というのは、てっしーの絶妙なツッコミによってギャグ的にはまだ成立していましたが
シリアスなことをさせようとすると途端に違和感が生まれるという状態になってしまったのでしょう

ラストシリーズとなったアンリ誘拐は完結へ向けた布石だとしても、それより前のマステマや祓くんのようなシリアス展開は
沼先生がどこまで望んだバトルだったのか

作品の完結と作者の達成感という部分では、そのあたりが気になりますね


ともあれ、初連載にしてこれだけの人気作を描くことが出来たのは大いに見事だったと思います
沼先生お疲れ様でした


 




煉獄さんがすっかり鬼滅の刃主人公だった2017年週刊少年ジャンプ27号感想その1

2017年週刊少年ジャンプ27号感想その1

左門くんの終了に対して編集部を罵っていいのはアンケ出してた人だけだと思う


アンケ順
鬼滅の刃
火ノ丸相撲
腹ペコのマリー




鬼滅の刃

煉獄さん…

1コマ目、劣勢の煉獄さんを心配する炭治郎の表情がもう悲しすぎて見てられないのである

ていうか顔の上半分だけでこんだけの表情を描けるって吾峠先生の画力かなりなことになってないか?


その炭治郎の視線の先に映る煉獄さんの姿は、痛々しいことこの上ないものでした

血だらけの顔に片目は閉じられて、お腹の辺りも隊服に血が滲んでいる
炎を象った羽織にまで飛び散っている血飛沫は、まるで羽織の模様を変えてしまったかのよう

荒い呼吸でそれでも真剣な顔を崩していない表情が、否応にも煉獄さんの窮地を教えてくれていました
猪突猛進な伊之助までもが、上弦と柱という異次元の戦いに戦慄して大人しくしているのがさらにヤバさを増していきます

実力を認めながらも同情するかのような口ぶりの猗窩座に、それでも先週と変わらない烈気で鬼殺隊としてのプライドを口にした煉獄さん
そこで繰り出す渾身の型が、自身の名を冠したものだとは熱いじゃないですか

これが奥義ってことは、炎の呼吸は全部で9つしかないってことなんですかね
義勇さんはオリジナルの11個目を作ってましたが、炎だとむしろ1個少ない9つしかないんでしょうか

見開きで発動する奥義の型がカッコいいのなんのって
こういうのを見ると電子版にしてよかったなーとか思います

紙だと背表紙のせいでどうしてもくすんだり霞んだりしてしまうところがスッキリと見えるんですからね
おかげでこのカッコよさを存分に堪能できるというか

しかし、それでも上弦には通じない
奥義の型で斬れたのは鬼の左腕のわずかな範囲だけで、反対の右腕は煉獄さんの腹を貫通してしまっていました

ここで煉獄さんの回想が入ってくるとは予想外でしたよ
トリガーとなったのは猗窩座が口にした「選ばれし者」というセリフでしょうか

似たようなことを亡き母から言われたことがあったこと
その母からの教えと愛情が今の自分の出発点であること

煉獄杏寿郎:オリジンですね

奥義を放つ直前、煉獄さんが口にした「責務」の言葉がお母様の話にも登場しているのは偶然ではないでしょう

たった何ページかの回想でありながら、煉獄さんの出発点として充分な印象を与えるだけの存在感を持ったお母様です
その何よりの理由はもちろん真剣な表情でしょうが、中でも特に真っ直ぐな眼差しが強烈に感じられることにあるでしょう

息子を見つめるこの瞳の深さ
この瞳だからこそ、このお母様はこれだけのインパクトを読者に与えられたのだと言えます

そしてそれゆえにこそ、その教えを思い出して剣を握る手にさらに力のこもる煉獄さんに震えられる

あーもう
煉獄さんてば最近登場したばっかの人なのに、こんな泣きながら感想書かせるキャラだったなんて卑怯だわ…

母上俺の方こそ
ってモノローグが刺さりまくって仕方ない

主人公なのに炭治郎完全に蚊帳の外じゃないですか
っていうかもうこれ煉獄さんが主人公だろ

最後の最後まで諦めることなく、握った剣で首を狙う煉獄さん
驚いた鬼が、奥義で斬られた後すぐ治った左手で反撃するもしっかり防御する

その左手を握ったまま、右手は自分の体と筋肉で掴んで離さない

夜明けまで足掻くか、それともこのまま首を斬られるかの二択を猗窩座に迫る


メタ的にはここで猗窩座が負けるとは思えませんが、それでも煉獄さんに勝ってほしいとマジで思えるからこのマンガは恐ろしいですね
作中で初遭遇となった上弦と柱の戦いその行く末は果たして…?


火ノ丸相撲

今週も激熱でしたが、煉獄さんに泣かされまくったので火ノ丸は2位で

今週は久世のターンになるだろうと思っていましたが、先週予想したほどではありませんでした

確かに優位にはなりながらも、しかし半分は火ノ丸のモノローグで占められており
今週の1話分がまるまる久世の反撃というわけではなかったからですね

久世が優位に立つだろうという予測とともに、その生き方へたどり着いた経緯のようなものも回想的にぶっこまれるだろうと思っていたら
そういうわけでもなく

ただし、1シーンだけ入れられた親父の言葉は明らかにそれを示唆するものではありました

草薙という二つ名とともに、大和国が象徴する神の化身とも呼ばれた久世
僅かなミスが敗北に直結する土俵上において勝ち続けるとはすなわちひたすらに間違わないこと=人をやめるということだというのは
神の化身と呼ばれるに相応しい指摘だったといえるでしょう

それはまた、大和国の息子であるとの誇りを胸にという久世の「生き方」にとっては
父に代わって自分が神の依代=横綱と呼ばれるようになることを含むものであり
その意味では高校相撲という舞台において彼の「生き方」は確かに結実しようとしているといえるのでしょう

 し か し

久世本人が今週思い出していたように、「生き方」とは負けた時にこそ真に問われるもの
ならば、公式戦いまだ無敗の久世はまだその機会が訪れていないことになります

引くでもなく躱すでもなくただ前に進もうとする火ノ丸の姿は、予想通り「生き方」という要素をこの勝負にもたらしました

その火ノ丸がとうとう久世の廻しにたどり着いたことで発生した両者必殺の間合い

互いに絶対の信を置く一撃を繰り出せる状態となったわけですが、次回勝敗が決まるとはとても思えません

相克に続いて躍動というサブタイだった今回
それは火ノ丸の猛攻にその都度反撃する久世を評したものか、それとも、飛ばされても押されてもなお前に向かおうとする火ノ丸の姿を表したものか

次回はどのように示してくれるのでしょうか


腹ペコのマリー

前回から一転してシリアスになったな…

マリーが起きてタイガと入れ替わったことでさらに話がややこしくなるところは、先週に引き続いて田村先生らしいんですが
そこからマリーが相手の暴君ぶりに怒りを見せるというのはちょっと意外な感じでしたね

一番意外だったのは、やられてた不良くんが割りとガチで忠義を尽くそうとしていたことなんですけども
まあその真意はいいとしましょう

目力で相手を怯ませたマリーの迫力は、女子校って場においてはなかなか慣れないものだったと理解していいんですかね
覇王色の覇気とか思ったのは俺だけでいい

理事長の娘をけなすだけけなして、再戦することになったわけですが
唐突に回想が始まるようです

展開があっちこっちに飛んでくこの感じ、実に田村先生ですなあ…


 




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