社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

よりよい作品を創るために、作者が表現に込めた情熱を一つでも多く理解したいブログ

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鬼滅の刃がちょっとだけ残念だった2016年週刊少年ジャンプ38号感想その2

2016年週刊少年ジャンプ38号感想その2

せっかく最終回だから鰤も何か書こうと思ったんですけど、「よくわかんない最終回だな」ってくらいで
他にありませんでした


今週のアンケ順
新連載 ラブラッシュ!
背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~
ワールドトリガー


その他
・僕のヒーローアカデミア
・鬼滅の刃
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・食戟のソーマ


背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~

ターニャちゃんが超可愛かったのと、御木くんの本音が見れたので2位です

宮大工くんの覚醒もなかなか痺れましたけどねー


二次で落選してしまった主人公を中心とした「新世代」
別に1億以上の懸賞金がついてたりするわけではありませんが、3年生のチャンピオンたちに対して
1年生の彼らは確かに新世代ですね

それをサブタイに冠しながらも、実は主人公たちがそのメインじゃないところが本作らしいんですけども

しかし主人公たちではない2人の感慨が主人公と同等に震えさせられるものになるとは思いませんでした

前回の大会で覚醒した宮大工くん
感情を込めたダンスというものがどういうものなのかを知ったことで、動きで感情を表現することを覚えました
あの糞真面目な性格で、それでも湧き上がってくる感情を表現しようとするんですからそのギャップたるや甚だしいですね

今回彼の中に込み上げてきていたのは闘争心
困難を乗り越えた時、挑戦をやり遂げた時に抱く達成感の素晴らしさを知った宮大工くんが目指したのはチャンピオン超えでした
いきなり最高点に挑もうとするのがもう何というか若さと情熱にあふれていて、そういうところも「新世代」って感じですよね

そして御木くんも
前回大会で宮大工くんに負けたことをとても悔しく思いながら、しかし顔にはそれを出さないようにしていた彼
おそらくそれは、外に出してしまえばごまかせないと思ったからではないでしょうか

口にしてしまえば、顔に出してしまえば、その気持ちを認めたことになる
自分をごまかせなくなる

だからターニャちゃんが相手でも言い淀んだ

それを日本語でいいからと言って、とりあえず口に出させようとしたターニャちゃんの内助の功はどうですか
いい嫁になるよこの娘は…

ロシアっ娘っていう要素がここにきてものすごくいい仕事をしてくれましたね
あるいは言語の壁を使った演出としてはありふれているのかもしれませんが、
それでも、それを競技ダンスのカップルでやったというのがまた大きなことなんですよ

だってどうですか
最後御木くんの前を去って、ドアの裏に隠れて緊張をごまかしてるターニャちゃんの可愛らしさは

もちろん読者には、「聞かれたくなければ日本語でもいい」と言う言葉を真に受けた人はいないでしょう
御木くんがロシア語を勉強してくれたことが嬉しいターニャちゃんなら、きっと日本語の勉強も前より進んでいるはずだと
みんな思ったはずです

そして読者がそう思うだろうことを、作者横田先生もおそらくわかって描いている

つまりこの場面において、作者や読者も含めて、御木くんだけが「ターニャちゃんの真意に気づいていなかった」わけですね
そこに気がつけるようになった時こそ、彼の成長が示される時であるのでしょう

御木くんとターニャちゃんというカップルにおいては、ダンスも含めたその成長具合が言語を中心とした互いの理解度に象徴されているんですね
2人がロシア語・日本語を勉強している場面が直接描かれることはおそらく少ないと思われますが、
その勉強の成果が練習中や本番中のやり取りによって示される

それがそのままダンスの実力として転化して描かれるのだろうことが予測されるんですね
なぜなら互いの理解度がダンスの出来に大きく関わってくるはずだから

登場当初、御木くんがロシア語を全然わからなかった頃は、ロシア語を話すターニャちゃんのセリフが日本語で書かれることはありませんでした
しかし御木くんがロシア語を勉強するようになったら、ターニャちゃんの吹き出しにはロシア語の文字とともに日本語訳も併記されるようになりました
そして今は、ロシア語を話しているという意味で横書きにしつつも、吹き出しの中は日本語のみで書かれるようになった

すなわち吹き出しの中を使って、2人の理解度の進捗を表現しているんですね

国籍の違いというわかりやすい要素を持つカップルに対するわかりやすい演出と言えるでしょう


対して、宮大工くんのカップルの方はというと、今週もそうでしたが宮大工くんのほうばかりがクローズアップされており
その相方となる小春ちゃんについてはまだまだ描写が足りてないかなという印象です

前回大会で、宮大工くんが根気よく教えてくれたおかげで今でもダンスを続けられているといった回想はありましたが
まだそのくらいにとどまっています

感情を表現することを覚えた宮大工くんに対して小春ちゃんは今どんなことを思っているのか
「これからもずっと僕のパートナーでいてくださいね」なんて、積極的に誤解させようとするようなセリフを言われたりした小春ちゃん
ラブコメ脳としてはもちろんそこも見逃せないところなんですが、まずは競技ダンスのカップルとして今どんな感じなんだろうというのが
気になるところですね


新世代同士で火花を散らす中、ある意味完成されたカップルとしてのチャンピオン組
勝利を目指して今まさに新たな成長を見せようとしている土井垣部長リオ先輩組の仕上がり具合
そして、こちらも女性側の描写が少ない気がする金龍院先輩みのりちゃん組

「同世代」組となる彼らの勝負に新世代がどれだけ割って入れるのか
主人公たちがいない勝負ですが、目が離せないですね


ワールドトリガー

くそう
毎週言ってるけどやっぱりひたすら地味だなwww

オペ娘ちゃんが登場した今回はまだマシなのかもしれませんけど、こうしてみると展開がすごく遅えw

これでよく連載続いてるなーとか改めて思ってしまいました


先週の引きで発動した生駒旋空
その肝は効果時間にあるようです

同じく旋空をよく使う攻撃手が隊長となる国近さんが解説してくれたところでは
効果時間を極端に短くしている代わりに射程距離を最大に伸ばしているのが特徴なのだとか

ていうか当真先輩「反比例」がわかんないんですかw
ハンピレーってカタカナにしたらバカっぽさが半端ないんですけどwwww
ゾエさんの声掛けも「トーマくん」とか言ってそこもカタカナにしてバカっぽさ増してるしww
芸が細かいwww


そして動く戦況

王子隊を1人空閑が倒しました
乱戦の中バッグワームで姿を消してからの首ちょんぱとはえげつないことをしますなあ
ほんと、空閑の攻撃力と決定力はA級と比べて遜色ないですねえ

しかしこれで機動力が復活した王子隊は、一度撤退してから狙撃手を狙う
位置的にはまず生駒隊の動ける狙撃手を取りに行ってるか?
チカはまだ後回しでもいいってことなのかな

空閑の方は生駒隊の2人と戦闘になってますが、とりあえずそれほど心配することはないのでしょう

むしろ狙撃手狙いの王子隊のがここでは警戒対象ですね

「玉狛にいつもどおりやらせないこと」を軸に作戦を立てていた王子隊
今のところそれが成功しているとは限らない状況ですが、狙撃手狙いでチカを落とすことができれば
状況はぐんと良くなります

空閑が生駒隊を相手にしているとなれば狙撃手を狙うチャンスであることは間違いありませんが…
もちろんオサムがそれを傍観しているはずもないので、今週出番がなかったオサムがさあどう動くのか

「隊長としての務めを果たす」
チームの戦力底上げも大事ですが、試合中の指示ももちろん重要です
どんな風に対処していくのでしょうかね


僕のヒーローアカデミア

堀越先生の卍解は傘を開くことだったそうですw>目次コメント
畳んで持つ時は蒼紫持ちだったのかなw


試験の概要と合格条件が示されて、開始までが描かれた今回
基本的には説明が主だったせいか、まだ盛り上がりは足りないですね

爆笑ヒーローってのには驚きましたけどもね
爆笑なんて個性でヒーローやれるのか…
どうやって試験通れたんだろう


しかし難しい条件でしたね

3つのターゲットに6つのボール
3つ目を光らせた奴が「倒した」ことになって
通過条件は2人倒すこと

3つ目を光らせた奴が倒したことになる、ってのがアレがアレでアレですね

ボールは6つ渡されているので2人に全部当てれば通過は可能ですが、現実的には難しいとするなら別の策を考えないといけないと

最初に思いつくのは、飯田くんが気づいたように、すでに2つ光っている奴を見つけて自分が3つ目を当てるというもの
つまりはおいしいとこだけ持って行くという奴ですね

ヒーロー志望でそんな方法はコスいっちゃコスいんでしょうけど、負けが許されないヒーローとしては
ありとあらゆる手段を使うのだというのは間違ってない…のかもしれません

もう1つ、方法があるとすれば
誰かが投げて外れたボールを拾って自分が当てるとか

別にボールには個人識別機能はないんでしょうから、ターゲットを光らせるのは何も最初に渡された6つのボールでなければならないわけはないと思うんです
とすると、今週の引きで早速たくさん投げられてますから、それを拾えば自分のチャンスが増えることを意味するということにはならないでしょうか

もちろん、それは人も同じことをする前提で、ボールを外すことはすなわち人に拾われるリスクに繋がることを踏まえなければならないわけですけども


さー
どうやって合格していくのかなー


鬼滅の刃

善逸よ…
先週のあれからさらに株を上げてくるとは予想外でしたよ

炭治郎が命より大事だという箱の中には鬼がいる
知ってて猪男から庇っていたとは

炭治郎の「音」を聞いて信じられると思ったから、箱の中に鬼がいると知っても身を挺したとは
炭治郎のために

何よりニクいのが、「それは俺が納得できる事情だって信じてる」って善逸の気持ちですよ

箱の中にいるのはもちろん禰豆子ちゃんです
鬼と化しながらも人を喰わずに生きて、炭治郎を変わらず慕う、たった1人生き残った妹です

彼女を人間に戻すことを目指して鬼殺隊となった炭治郎が、禰豆子ちゃんを「命より大事」ということにおかしいことなんか1つもない
もとよりそこがおかしいならば、この物語は成立していませんからね

なので、その事情に対して善逸が納得できるかどうかというのは、読者はもう分かるわけです
だからこの戦いが落ち着いた後、その事情を語る炭治郎とそれを静かに聞く善逸が解り合う姿が今からもう見えるんですよ

お陰で善逸がものすごくカッコよく感じられる

箱を庇って倒れた姿が、家族の亡骸と重なった炭治郎に自然に入り込める


「やめろ!!」と炭治郎が飛び出した場面が今回一番盛り上がったところでしたね


…ただ、その後が少し残念だったというか
そのせいで今回は迷った挙句にアンケ入れられなかったんですけども


飛び出して、猪男を殴った後
炭治郎が割と冷静になってるのが何かね
さっきあんなに怒りに同化できたのに、ちょっともったいないなって

読んでて感じた炭治郎の怒りの行き先が曖昧になっちゃったなーってのが残念だったんですよね

鬼殺隊の規則の話で説得しようとしたところで既に「あれ、期待した感じと違う」って思っちゃんたんです
それでも「卑劣 極まりない!」まではまだよかったんですけど

でも素手喧嘩が始まって、猪男の実力に炭治郎が驚き始めたあたりから「ありゃ…」とか思ってしまいました
もう既にだいぶ冷静だな、って感じでね

いや、戦闘が始まっちゃったんですから冷静で悪いわけじゃないんですけどね
やっぱりさっき同化できた怒りの持って行き先がなくなっちゃったなと

背景でしっかり再会して感動してる兄弟とかはその程度の描写でちょうどいいよねって思ったんですけど

怒り狂った炭治郎が無双するのも変だし、静かにキレて圧倒的実力差を見せつけようとするなんてのも変だし
鬼殺隊としての同期なら実力が伯仲してるのは当然なんですけど

それでも何となく残念な感じが勝ってしまいました


ゆらぎ荘の幽奈さん

これサブタイ間違ってるよな?
今回1コマも出てきてないのになぜ千紗希ちゃん?


コガラシくんとの絡みが割りと多い気がする狭霧ちゃん
今回のですっかり落ちてることが判明してしまいました

朧をダシにしての狭霧回
惚れ薬を作れるとか、葉っぱ変化も加えたらこゆずはすっかりそういう役目になってますな

「日課の単純接触」とかそんなわいせつな日本語初めて聞いたw

「あててんのよ」が単純接触なら、複雑な接触はどうなるんだろうか…


今回は、ミウラ先生の演出力が特に光ってましたね

何って、ヤマ場の狭霧ちゃんが正気に戻るシーンですよ

夜々がいる横で胸をはだけて、ブラまでまくりながら
「私は女らしくないか?」と答えを懇願して、いざ答えをもらった瞬間の表情

今までで一番女らしくなってましたね
瞳を見開いていることで何となく小顔感があって
斜線たくさんな表情はどう見ても乙女になってて
そんな姿を薄いトーンと、それを削って浮き上がる光が照らす

見事な画力です

そして、そこから正気に戻った瞬間

足も腕もコガラシくんの身体に全身でしがみついて、胸は丸出し
でも今まで自分が何を言ってたかは多分覚えてる

我に返った時のきょとん顔がね
ギャグ入ってる顔じゃなくて、しっかり女の子の顔なんですよね

でも背景には蝉の鳴き声が小さく、しかしいくつも書かれてて

その勢いが「ツクツクホーシ」とか言って次のコマにもしっかり引き継がれてます
「ハンピレー」に続いて、ここでもカタカナのバカっぽさが出てますね

それに加えて、隣の光景を一切気にせずに「もくもく」と勉強している夜々ちゃんと
その後ろで「くぁ…」とかあくびしてる猫神さま

書き文字によって、セミも含めてそれぞれ自分のことをやってる様子を強調することで
訳の分からない状態になってる狭霧ちゃんのぽつーんとした感じを強調してるんですね

見事な演出でした


食戟のソーマ

次の試験は十傑とのガチ対決と聞いて、わくわくで震える創真
それは今まで見てきた創真のキャラからすると当然なんですけど、でも冷や汗?と思しきものも顔に描かれてますね
これは創真の顔には見慣れないものだなー

さすがの創真も若干緊張してるとかそういう意味ですよ、というのは何か安直な気がするんですけども


竜胆先輩は顔みせがてらに言いに来ただけで、詳細は翌日の説明でした
その間にえりな様と緋沙子ちゃんで確認したところでは、彼らは全部で4つのルートに分割されてしまったようです

どこにどの組み合わせになってるかはまだ明かされないんですね

前回の食べ歩きグループがそのまま分割グループになっているとすれば、緋沙子ちゃんは榊さんと一緒にいるでしょうか
あとイサミと肉魅が一緒?

アリス嬢と黒木場は、食べ歩き自体にいなかったのでどうでしょう
でもそれよりも、極星寮のモブ2人のほうが心配なのである
スタジエールでもセット扱いだったあの2人が受かってる絵が浮かんでこないよ…


で、創真の対戦相手は葉山でした
十傑から外された一色先輩たち3人の枠に入った顔ぶれの1人なんですね

葉山はセントラル側にいる、とは某マロンなうさぎさんちで予想されていましたけど大当たりですね
お見事

暫定九席として加わったのは選抜に優勝したことで、十席のえりな様に次いで1年のトップとなった葉山
空いた枠は三席、七席、八席のはずでしたけど、暫定九席ってことは
もともと九席だった叡山は繰り上がりで八席とかに収まって、そこに葉山ってことなんですかね

負けた実績があるところに席次が上がるなんてのは叡山としては不本意な気もしますが…

ぽっと出先輩もどっかに入ってるんだろうか


で、もちろん創真たちは驚いて、聞きたいことがたくさん出てきたわけですが
その中でも最も気になる汐見ゼミのこと

ゼミはもちろん潰れたとあっさり言ってのける葉山
ですが、十傑の席次が欲しくてさくっと捨てた、なんてことではないだろうと殆どの読者が思うことでしょう

そこにどんな理由が用意されるか、ですね

田所さんの問いかけに答えようとせず、あえて話題を逸らしたところからは、何やら隠している本音があるっぽいことを窺わせます

作画の面でも、登場した最初の見開き以降、ずっと右目が隠された状態で描かれていることは
やっぱり「何かを隠している」ことの表現であるのでしょう

それは例えば、「セントラルに入ったらゼミの存続が許される」とかの交換条件があったのか
あるいは「あえてメンバーに加わって、内側から潰すか利用するかの形でゼミ復活を狙っている」なんてことがあるのか

早速創真との勝負が始まるようですが、ここで創真が負けて退学になることはありえないとすれば
どう展開させるんですかね

「この勝負でお前の本音を確かめてやるよ/根性叩きなおしてやるよ」なんて展開だとあまりにもテンプレ的というか
馬鹿正直な感じになってしまいますが

あと気になるのは、葉山が戦うのは創真だけなんですかね

10人の十傑で創真たち全員相手にするなら、誰かが二戦以上することになるわけですが
創真と田所さんとタクミ
3人を一気に葉山が相手するのでないなら、竜胆先輩が田所さんかタクミの対戦相手だったりするんでしょうか

例えば葉山なら同じ1年ですから、十傑と言っても勝てそうな気配がないことはないんですけども
あいた3枠に入ったのは全員1年生なのかどうかというのも微妙ですよね

マロンなうさぎさんが気にしてるもう1人の選抜出場者もどうしているのか未だ不明ですし


それに、今までの話で作られてきた十傑の格というのを踏まえると、久我先輩の八席以上の人がガチで勝負に来たら
創真たちではとても勝てそうにない感じなんですよね

とすると、食戟的に勝つか負けるかっていう勝負でもなくなるのか?と思ったりもしますけど
負かすのが薊の目的なので、さすがにそんな詰めの甘いことはしないだろうなとも思ったり

どういう勝負になっていくんですかねえ…


 




結構期待が持てた新連載『ラブラッシュ!』第1話感想 2016年週刊少年ジャンプ38号

2016年週刊少年ジャンプ38号感想その1

なんとなく予感してましたけど、やっぱり単独感想になってしまいました

今週のアンケ順
新連載 ラブラッシュ!
背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~
ワールドトリガー



新連載 ラブラッシュ! 山本亮平

『E-ROBOT』が打ち切りとなった山本先生が、帰ってきました
NEXTで掲載した読み切りを練り直しての連載ですね

前作の打ち切り時はコミックスでもあまりにあっさりしていたのでどうなることかと思っていましたが
ちょっと安心しました

ちなみに読み切り時の感想はこちらです
ジャンプNEXT2015年Vol.5感想

おそらく基本的なコンセプトは変わっていないでしょう
「エロ」をいかに登場させるかというのではなく、そのブースターとしての「ラブ」に重点を置いた作品であるのだと思います

それ以外に幾つかの注目点を振り返るとすれば…


まず何と言っても画力が上がりまくっていますなあ
ココロちゃん初登場時の「光に包まれた優しい笑顔」とか、薄いトーンを絶妙に使って、神々しく仕上がっています
その神々しさはふんわり感にも通じており、「優しさ」や「癒やし」の表情として確かに感じられるようになっているんですね

それは羽を使ったふかふかベッドのシーンでも同じ
ココロちゃんの笑顔と相まって、「何か気持ちよさそう」とか普通に思ってしまいましたよ

シズクの方で行くと、デフォルメ顔が非常に可愛らしく描けていますね
つぶあん食べてる時の顔とか、「そういえば明日の誕生日会」の吹き出しの顔とか
基本的に無表情?というかニュートラルな態度っぽいこととのギャップになっていて、何やらとっても可愛いです

これは随分腕を上げましたねえ…

さらに、テンポもとっても良くなっているように思えます
一番目を引いたのが、「お腹すいた…」とか思ってるシズクの後ろで、ココロちゃんがレイジくんに好きなタイプを聞いてる場面

コマの後ろで質問の吹き出しと回答の吹き出しが連続した挙句に、
次のコマで「私全然当てはまらない!」とショックを受けるココロちゃんの顔アップ

こうした持って行き方は実に「ぽいな」と思ったのですよ
何というか、他のいろんな作品でも時々見る展開の仕方だな、と
だからそういうリズム感も出せるようになったんだなと思ってしまいました

後はやはり、ココロちゃんというキャラの描写力が光っていたことでしょう

男の中の男遺伝子…めんどくさいからイケメン遺伝子と呼びましょう
それに惹かれつつも、それだけでなくてレイジくんの中身に対しても「好き」を繰り返していたことは
単なるおてんば娘というだけにならない彼女の深みが確かに描けていたように思います

だから、「脈がなさすぎて辛い…」と嘆くレイジくんが
実はココロちゃんに対しても同じことをしていたという対比的事実が演出としてキマる

そして、そのカッコ悪さにちゃんと気がつけるレイジくんの性格も描写できる

あと、エロは抑えめ…なのかな?
エロ枠としてはすでにゆらぎ荘がありますから、そこに露骨に対抗しようとするのは無謀といえるでしょう
ならば、ほんの少し、エッセンスとして登場させる程度でもいいのかもしれませんね


第1話としては充分な勢いがあったのではないでしょうか
これは期待してみたいと思ったのでアンケ1位です


残念なところを1つ挙げるとすれば、ココロちゃんのお付きのクピコでしょうか
たぶん女の子だと思うんですけど、この娘はレイジくんに対して特段の反応を見せてなかったですね

イケメン遺伝子の設定的にそれはちょっとツメが甘いかなと思いました
構成の上でそのコマを削ったのかもしれませんが、多少でも反応しておかないと設定的におかしいかなと


まあその程度なんですけど


読み切りではシズクへの告白まで行きましたが、連載第1話ではその途中での引きとなりました
シズクがレイジくんを本当はどんな風に思っているのかというのは引っ張るんですかね

となると、当面の問題は2つでしょうか

1つは、見開きまで使ってあんだけ大人数で集まってきた人外少女たちの中から
どうやって「レギュラーキャラ」が決まるのかということです

さすがにあれだけの数の少女たちを順に描いていこうとするのでは無理がありますから
どこかでレギュラーキャラとして絞っていく必要が出てきます

その時にどんな基準が示されるか、ですね
イケメン遺伝子に惹かれてきた、というスタート地点はみんな同じでした
そこからどうやってレギュラーキャラという扱いに変化していくのか

1つには押しの強さでぐいぐい行くという方法があるでしょう
ココロちゃんがまずそれを実行したわけです
しかし、それだけにとどまらずに羽のブラッシングとかレイジくんの中身に対する好きとかを伝えることが
一定の存在感を示すことに繋がっていました

だとすれば、まずはそうやってぐいぐい行くことで強制的にフラグを1つだけ立ててしまうことが
基準の1つとして成立するでしょう

他にはどんなパターンを見せてくれるか、ですね


そしてもう1つは、レイジくんという主人公の描写です

ココロちゃんとかシズクとか、あるいはその他の少女たちとか
「ヒロイン」を魅力的に描くことについては、基本的にそれほどの心配は要らないんですよ

山本先生に限らず少年誌の作家さんたちにとっては、それは自明のことですから
そんなのは誰に言われなくてもやってくれると思うのです

問題は主人公ですよ

そんな魅力的なヒロインたちから次々好かれることになる主人公はどんな奴なのか、ということ
この描写が、実はヒロインたちの描写よりも遥かに重要だったりします

「主人公が超絶イケメン金持ちスポーツ万能とかっていう奴だったら、そいつに惹かれて群がるヒロインたちがバカに見える」
という法則が存在するために、大体のラブコメ主人公は平凡な奴が設定されるわけですが

だからといってことごとく平凡にしてしまえば、今度はヒロインたちが惹かれる理由がなくなってしまうんですよね

「これならヒロインたちが好きになっても仕方ない」と読者に思わせる主人公を描くこと
それは別に本作品に限らず必要なことですが、本作においては「イケメン遺伝子」というヒロインたちに好かれる時に
主人公の人間性を無関係にするものが設定されました

それによって、主人公の人間性を描くことは逆に一層重要になっているんですね
大体こういう時に描かれる主人公の性格としては、「誠実である」というのが多くありますが
それを描写するのが簡単ではないことは今までのいろんな作品を振り返れば分かることではないかと思います

まあ少なくとも、10年前に女の子たちと交わした約束を全然守ってない奴は誠実とは言い難いかもしれないですよね

とはいえ、それは山本先生も当然分かっているでしょう
読み切りでの描写やこの1話を見る限り、主人公を「普通のまともな性格」として描こうとしているのはよくわかりますから


なので、結構期待を持って読めました
今からコミックスが楽しみですな


 




『ニセコイ』を超本気で振り返ってみた

ニセコイ_約束の女の子


ジャンプラブコメ史上最長記録を更新した『ニセコイ』がとうとう完結を迎えました

これまでいろんな形で当ブログを賑わしてくれた作品である『ニセコイ』
その完結にあたっては、総括記事を書きたいなあというのは前から漠然と思っていました

なので、書いてみましたよ


※結末まで含めた壮大なネタバレがありますので、コミックス派の人は要注意



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ゆらぎ荘のコガラシくんがイケメンすぎた2016年週刊少年ジャンプ36・37合併号感想その2

2016年週刊少年ジャンプ36・37合併号感想その2

何やらリライト希望が多いようなので、超簡易感想を書き直しました
ニセコイ総括記事に隠れてひっそりと更新しておきます


今週のアンケ順
ワールドトリガー
僕のヒーローアカデミア
鬼滅の刃


その他
・食戟のソーマ
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・左門くんはサモナー



食戟のソーマ

2次試験まで終わって次の課題まではちょっくら休憩ということで、自由時間が与えられました

何時間かの自由時間に北海道を食べ歩くとはちょっとした贅沢ですね

しかしなー

えりな様がこーんなにいい感じになるとはなー

あんなに自然に昔の話をし始めて、肉魅にもしっかり後ろめたさを持ってたんですねえ

肉魅との確執?が割とあっさり済まされてしまったことはちょっと残念ではありましたが
よく考えれば肉魅のほうがえりな様に対してちょっと恨みに思っている、なんてのは、
それはそれでめんどくさい話だったかもしれないのでちょうどいいんですかね

とはいえ、えりな様の方に後ろめたさがないといけないのは当然ではありますが
今回のやり取りで肉魅と話をするのに、わずかでも抵抗感が薄れたと思っていいのでしょうか

でも何と言っても、えりな様との関係で言うなら田所さんだよね
すっかり仲良くなっちゃってまあ…

あのマンガも田所さんのだったとはね
「心をのせる」のキーワードがこんなところでもこの2人を繋ぎました

仕込んできますなあ附田先生

そうして2人がいい雰囲気になったところで創真が現れるという無駄のない構成
気の良い友だちに誘われて街を歩くという経験は、おそらくえりな様にとっては初めてのことだったでしょう

だから街が美しく見える

かつて訪れた時は、きっと車の中から窓の外を見る余裕さえなかったのでしょう
なぜなら当時は味を見ることだけが自分の役割のように思っていたから

それが今は、同じように知らない料理を食べに行こうというのに全く気分が違う

何を食べるかも大事だが、誰と食べるかのほうがもっと大事
とか聞いたことがありますけど、えりな様に必要なのはまさにこれなのかもしれないですね


…で、そんな風に安らぎを覚えるえりな様にほっこりしたところで訪れる衝撃

ここでメンバーが分割されますか…

チケット配ってる時の様子は特に反逆者とそれ以外とかを区別してるようには見えませんでしたが
単に省略したってだけなんですかね

それにまとめて不合格にするなら同じ場所に固めておいたほうが効率が良さそうな気もしますけど
物理的に分割することで支えあったりすることを妨害しようとしたとかそんなんでしょうか

あるいは、現役十傑とのガチ勝負が課題なら別に小細工要らないだろっていうことだったり?

ガチ対決っていう課題はすなわち食戟とかまで含むものなのか、じゃあ他の一般生徒たちはどんな課題なのか
その辺ですね気になるのは

竜胆先輩が創真の方にいるなら、司先輩もこっちかな?
あと誰がいるかなー?


ワールドトリガー

やっぱりこの前のは梅雨ちゃんだったのか…>目次コメント


何というか、今までで一番地味な感じの試合展開になってますね
主要な戦闘メンツが男ばっかだからでしょうか

文香ちゃんみたいな華のある娘がいないと、チカちゃん1人だけが女子じゃあちょっとつらいものがあるのである

バッグワームをつけていてもオサムの居場所に見当がつくという王子隊長
戦術と戦闘どっちも行ける奴には勝てない、ってのが二宮のオサム評でしたけど、
王子隊長もそれに当てはまることになるんですかね

とすると、王子隊長は仮想二宮みたいなことも言えるのか…?

誘導炸裂弾が初登場
ハウンドとメテオラですかね
これはなかなかハデな感じでいいのである

変化弾とメテオラで変化炸裂弾トマホーク
追尾弾とメテオラで誘導炸裂弾サラマンダー
アステロイドとアステロイドで徹甲弾ギムレット

いいですねえ
こういう名前が変わるの厨二病くさくて大好きですわ

実況の国近さんが何か楽しそうな感じがするのがちょっと意外だったりして
初登場の頃のぽやーっとした感じじゃなくて、ゴキゲンで実況してるのが何とも楽しげなのである
「アホの子トリオ」の解説席が楽しいのか?

いや、たぶんアホの子っていうか直感タイプなんだと思いますけどね
国近さんも当真先輩も
ゾエさんは…どっちだろう(;^ω^)


鉛弾狙撃が綺麗に決まったのと、空閑が執拗に立ちふさがることで三雲隊VS王子隊の構図になったところで
残りの生駒隊が「おいおい俺らもいてるで」みたいな感じで後ろから仕掛ける

初撃から隊長の十八番旋空とは主張が強いじゃないですか

三つ巴らしくなりましたが、実力者揃いの攻撃手たちの中で空閑はどこまで踏ん張れるでしょうか
旋空でやられなかったのには何か仕込みでもあんのかな?

そして王子隊長に先読みされまくっているオサムは、隊長らしい先見の明で相手を上回ることができるのでしょうか


僕のヒーローアカデミア

サブタイが色んなものを暗喩していた今回

まず1つには、主人公の新コスと新技が披露されることによる作者のウキウキがあると言えますかね
そんでもちろん、これまでと全く違うスタイルを見出したことによる光明でテンションが上がっている出久もそうでしょう

さらに、出久とコスチュームに搭載する機能のやり取りを交わしてノリノリだった発目ちゃんも含まれていますね

また、出久以外のコスチューム変更組も当然のごとくテンション爆上げしているでしょう
詳細はまだ全然わかりませんけど、仮免試験が始まったらそれぞれどんな感じにパワーアップしているのかが描かれるんでしょうね
個人的には常闇くんの厨二力アップに期待しております

秘めたる力をどのくらい覚醒させてくるのか…
楽しみなのである

あと、ラストに登場してきた夜嵐ってのもテンション高いですね
これも一種の心浮かぶでしょうか

飯田と切島を足して二乗したような…
ってすげえ言い方なんですけどw

足して二乗したらとんでもないことになるよ!?
足して割る平均な感じじゃなくて、足した上に二乗しちゃうってつまりブーストってことだよね?

どんな性格なんだよ…


まあ、とはいえサブタイが一番端的に表現していたのはお茶子ちゃんであることに間違いはないですね

ガールズトークに図星をつかれて動揺のあまり浮いちゃうってなかなかなんですけどw
よくわからない感じになってふわふわしちゃうって気持ちを物理的に表現できるって結構な魅力なのであるw

自主練してる出久の姿を見つけて赤らんじゃってる様子は間違いなく間違いないですね

ていうか恋愛脳な芦戸ちゃんにそれ見られてたら確定だったのに、惜しかったなw
これでA組女子の中での公然の秘密ということになれば、彼女たちからの後押しが期待できるというのに


ところで、梅雨ちゃんはその頭どうなってるんですか?


鬼滅の刃

炭治郎が随分強くなった感じだなー
今のところまだインフレの心配はしてないんですけど、これ大丈夫なんだろうか…

バトル要素を重視するマンガじゃないことは明らかなので、担当編集が変なこと言わなけりゃこのままの雰囲気で行けるはずですけど
でもさすがに鬼舞辻に近づくに連れて敵も手強くなっていかないことには緊張感も削がれてしまうというジレンマ

鱗滝さんからさらなる修行とかつけてもらうようになったらいよいよインフレの感じですけども

骨折れまくった身体で元十二鬼月倒したってのは結構スゴイことのような気もします

誰かの手書き文字=誰かの気持ちが入ってるもの、という解釈だったのか、その文章が手紙なのか作品だったかとか
そういうことまではわからなかったでしょうが、炭治郎はそれを足蹴にすることを良しとしませんでした

それがまたちょうど鬼に効くという偶然
首を刎ねる間際のセリフとも合わせて、鬼の心まで救っているかのようです

退魔もの的な作品での定番ですね
同じ魔物を倒すにしても、主人公は彼らにも敬意を払っていること

それは大体にして、その魔物が元人間だからですが、この作品も例外ではないということですね
そして同じく例外でないのは、この先それが通用しない鬼も当然出てくるということです

血を運んでくれる猫とは随分都合がいいのが出てきましたね
今までずっと見えないところでついてきていたのか…
食いもんはどうしてたんだろうw

まあそこに凝っても仕方ないのでアレですけども


しかしそんなことより今週はなんといっても善逸でしょう

あんな弱気な姿ばかり見せてた奴が、まさかの男気を見せてくれました
これが単なるキャラのブレとかに感じないから吾峠先生は恐ろしい

箱を守って戦うのではなく、ただしがみついて自分の体で庇い続けるという最も愚直な方法だからこそ
あんな弱さを見せていた男がやってもおかしくない方法と思えるわけですね

そして同時に、それは最も苦痛のある方法であるがゆえに、それを実行している彼の男気に震えられるという

見事です吾峠先生

もちろん善逸は、その中に入っているのが鬼であるとは夢にも思っていないでしょう
さらにその中にいる禰豆子ちゃんは、おそらく猪男と戦えるだけの実力は持っている

今が昼の時間帯であるとすれば、善逸が箱を守ってくれたからこそ禰豆子ちゃんも無事であることになるでしょうが…

いや、ていうかこれは相当善逸を見直してしまいましたよ
これはもしも禰豆子ちゃんに求婚とかするようになったとしても、無下にはできないですな(受け入れるとは限らない


ゆらぎ荘の幽奈さん

1ページ目から柱が超仕事してるのである

「準備はいいか?」じゃねーよw
初っ端から見開き予告とか初めて見たわwww

臨海学校でも修学旅行でも何でも、学校のイベントでどっか行ったのなら女湯は必須だろ的な感じですかね
さすがミウラ先生である

風呂から上がれば女子部屋へ行く算段を取り付ける
柱に続いて兵藤くんも仕事している…!

なるほどコイツはこのための友達なんですね
煩悩丸出しタイプで、コガラシくんによる読者サービス展開を準備する役割で
幽奈がそれに乗っかることでみんな断らない感じになる、と

パターンが1つ作られていますね
これは今後も形を変えて使われるのでしょう


でも先生たちの警戒が防御力高すぎる、と
あの女先生はもうちょっと掘り下げてくれてもいい気がしますけど、目を描いてないのはモブ扱いってことなんですかね

とっさに隠れた布団の中で、コガラシくんのところに女子が3人集まっちゃうのはお約束の展開です
ていうか兵藤くん、今君が潜ってる布団は女子の布団だぞっと
まだ誰も使ってないかもしれませんけど(;^ω^)

幽奈は隠れる必要あるのか?と思いつつページをめくったらしっかりコガラシくんがツッコんでてくれて助かりました
でも幽霊マンガで「実体化したまま布団から離れるな」って凄いセリフだな

何か作品の根幹に関わる発言のような


そんな大騒ぎを起こしてくれた幽奈に、最後はコガラシくんが決めてくれました

踊りたそうにしているのを察して、チークダンスやっちゃうとはね…
周りからは1人でやってるように見えるのを全く意に介さずに、「俺の目には映ってる」とは何というイケメンでしょうか

この前は千紗希ちゃんに「君が知っててくれればそれでいい」みたいなことを言ってたのに続くイケメンの所業ですね

江戸時代みたいな拷問から立ち上がってすぐに相手ぶん殴れたり
300メートルも素潜りできたり
その上イケメンの所業をこんだけナチュラルにやってのけられるとは
コガラシくんのスペック半端ないのである


左門くんはサモナー

ニセコイが終わるタイミングを見計らっていたのか、このマンガがラブコメをぶっ込んでくるとはね
加護ちゃんがやけに左門くんに懐いてるなというのは感じてましたけど、ラブコメにしちゃうくらいのものだったとは…

てっしーも含めて見事に三角関係の出来上がり…なんですけど
全然三角形に見えないのは俺だけだろうか

左門くんとてっしーの関係はある意味「ニセコイ」…なわけはないんですけど、奇妙な関係ですよねえ
立ち位置から見てもすごく距離が近いですわ

そしてクズくんの視野の広さよ…
キャラ紹介に「器の大きいクズ」とか書いてありましたけど、クズなのに器が大きいっておかしくないですか
器が大きかったらクズにならないんじゃないですか

大物は自分が強すぎて周りからはクズにも見えるとかそういうことですか


マイサーモンは「結果としてボウリングの玉が鈍器に」かな


 




ニセコイ第229話最終話 2016年週刊少年ジャンプ36・37合併号感想その1

2016年週刊少年ジャンプ36・37合併号感想その1

今日も1日中変な気分でした


ニセコイ


当ブログで長いこと注目し続けてきたこの作品がついに完結しました

その最後のサブタイは「ヤクソク」


前回千棘と交わした再会の約束がそれに当たるのでしょう

つまりは、かつて小野寺さんと交わした約束にとって代わったということですね
上書きしたと言い換えることもできるでしょうか

その意味するところは、ニセの恋人関係が本物の約束に変わったということですね

ニセの恋人に始まり、思い出した昔の約束さえ自分は選ばれていなかったと嘆いた千棘が、本物の約束を手にした

ニセモノの繋がりが本物の絆へ

約束という象徴を媒介にして、それを描ききったのが本作のたどり着いた結末だったと評することができるのでしょう








…全然納得いかないんだけどな




それを描きたかったのなら、今までの展開じゃダメだろうという感覚がどうしても拭えません


詳しくは近いうちに更新予定の総括記事にて存分に語ってやろうと思いますので

この最終話の感想としては、作品そのものよりも最終話自体の内容のみにとどめておくことにしましょう



楽のナレーションから始まった冒頭は、第1話を意識しているものですね
担当編集が書くアオリまで一緒です

アオリなんかコミックスには載ってませんから、わざわざ連載第1話のジャンプを読み返してみましたよ

第1話では「一見フツーな少年の悩みは…?」と書かれていたアオリ
今回は「一見フツーな青年の悩みは…?」になってました

当時の担当サイトウさんから今は変わってるのに、芸が細かいですね


ところでこれ何歳なんですかね楽は

その後に出てくる春ちゃんや風ちゃんが仕事してるところを見ると、楽が大学を卒業してすぐってことでもなさそうですが

前回のラストのコマにあったのは数年後でしたけど、そこは別にぼかさなくてもよかったんじゃ


結局2代目を継いだ楽は公務員になることにも成功し、表からも裏からも凡矢理を牛耳る(違)ことになったようです

このお手軽な感じはまさしくニセコイですね

飼育小屋の連中にもすっかり懐かれているようです
ビーハイブを継いだクロードも、もう楽のことをどうこういうことはなくて
2人の記念を祝うことのみに注力しているようでした


次に登場してきたのは集
こっちは何の捻りもなく普通にるりちゃんと同棲?しているようです

貯金が貯まってないことで結婚に踏み切れないでいるみたいですが
まあ別にこの2人のことは心配しなくていいのでしょう

それよりもビビったのはキョーコ先生ですよ

まだ出番があるらしいと聞いていて、先週まで出てこなかったので
じゃあ最終回で何かしてくれるのかと思っていたら、ゲスト出演的なノリでした

別にそこで登場しなくてもよかったくらいの軽さじゃないですか

こんな感じとは思ってなかったぜ…

まあね
この2人の記念日なら当時の担任だったキョーコ先生が招待されるのは当然なんですけどね
それでも、「もっかい登場します」って情報を深読みして待っていた身からすると拍子抜けでした

勝手に深読みした俺が悪いんですけど


そんで次が春ちゃん

職人修業を終えて実家を継いだんですね

お店を営む中での憂鬱が、いい人との出会いがないこと
この恋愛話の中で、楽が小野寺さんを選ばなかったことが少しだけ話題になりましたが

「そりゃ初めて聞いた時は戸惑ったけどさ」の一言で済まされてしまいました

まあね
そりゃ何年も経ってりゃ、そのくらいしか言いようがなくなるよね
描いて欲しかったのはまさにそれを知った瞬間だったんですけども

ライトな感じが売りの本作としてはさすがに重すぎるシーンであることは間違いありませんから
無理といえば無理だったのは確かですけど
だったらこんな展開にするn

ジャーナリスト?になったらしい風ちゃんは、いまだに春ちゃんにご執心の様子
実家の取材にかこつけて、書いた記事は春ちゃんがほぼメインとはさすがです



続いては羽
楽にフラれた後の成人式でかつての旧友と再会し、自分を大切にしてくれる人との繋がりがまだこんなところにあったと気づいて
世界を広げた彼女は、今や人妻になっているようです

組織が待望している跡継ぎも授かり、大きくなったそのお腹をさする様子からは確かに望んだ相手と一緒になったのだろうことが窺えます


さらに鶫は、「千棘の専属モデル」をやっているそうな
この時点ではまだ千棘の進んだ道というのがわからないので、専属モデルというのも今いちピンと来ないんですが、
まあモデルが必要な仕事なのね、ということがわかる程度でしょうか

千棘が楽を好きなことには気づいても、楽が千棘をどう思っているかということにはあれだけ曖昧な言い方をしていた鶫
何より、千棘を至上とする自身の存在意義に殉じて、生まれて初めての気持ちを自ら閉じた鶫が
ほんとうに楽が選んだのが千棘であったことについてどんな感情を抱いたかというのは、春ちゃんのそれと同様に気になったところでした

もちろん春ちゃん同様にそれは描かれることはなかったわけですが…
千棘が幸せそうにしていることが何よりと思っているんだろうと補完するしかないですかね


で、マリーですよ

「友達」として、2人の記念にはもちろん参加するとして、しかし「気の利いたイタズラ」を企むことで盛り上げようとしている彼女
治療のおかげで病気はすっかり治ってるんですね

そんで髪を切ってるようです

果たしてそれは失恋の象徴なのかどうか

…まあ、マリーに対してはそんなことを考えること自体が野暮なのかもしれません

あれだけ愛した楽よりも素敵な相手を見つけるためには、時間はいくらあっても足りないと言ってお見合いに勤しむマリー
ただ見合いしまくっているというだけだと何か変な感じもしますが、この台詞があることで納得してしまいますね

かつて楽を追いかけていたマリーも恋に生きていましたが、しかしそれは決して恋愛脳というわけではない
それは今でも変わらないけれど、しかしあれほど想った楽よりも愛せる相手と出会うには
自分から積極的に動かなければならないのだということでしょう

マリーというヒロインが変わっていないことがよくわかります

まあでも、次のお見合い相手に決まりでいいと思いますけどね
うん
間違いないだろ

ていうか古味先生こんなところにこんなのぶっ込んでくるとはまさかのシーンでしたよ



そして、続いてはお待ちかねの小野寺さん

春ちゃんが実家を継いだのなら、小野寺さんは何をやっているかといえば
どうやらパティシエになったみたいですね

マジカルじゃない方のパティシエか

春ちゃんがさり気なく口にした「お姉ちゃんも幸せそうだし」というのが何となく気になりますけど
まあたぶんパティシエの修行が楽しいとか上手くいってるとかそういうことでしょうか

2人の記念にはもちろん参加するという小野寺さん
小野寺さんなりのお祝いとして、自ら作ったウエディングケーキを2人に捧げるつもりのようです

今まで「招待」とか「出席」とかそれっぽい単語ばかり匂わされてきていたのが
ここで初めて「ウエディング」という明確な単語が登場するに至りました

そこから今回のメインとなる2人きりの場面へ…

おかげで最終話の小野寺さんは1回しか顔が登場しないという
しかもトーンで薄暗いし顔半分だけだし
あと回想に1コマだけ…

どうしてこうなった


電話を切った後の「ふぅ…」には、若干のチクチクが含まれていると思うのは俺の考え過ぎでしょうか


そして場面はあの場所へ

約束の場所

再会の場所

運命が交錯する場所


高原で再会した2人
会うのは半年ぶりだそうな


…意外と短いな(;^ω^)


あの時の別れから今までずっと会ってないってことまではさすがに求めませんけど
半年に1回くらいは会えてるのね

いや、国を跨いだ遠恋状態でそれならむしろ上等なのか?

じゃあ最終話の「この日」ってのはどういう理由で決めたんだぜ

会うのは半年ぶりとはいえ、高原での再会という象徴めいた感じにするのに
その日付を決めるところには何の理由もなかったのかね?

どっちかの誕生日でも、互いの気持ちを伝え合ったあの時と同じ日でも、何でもいいから何か理由が欲しかったですね

わざわざ新しい鍵と錠まで持ってきて、かつての約束に上書きする形で改めて永遠の愛情を誓うのなら
その日付にも意味を求めて欲しかったところです


ていうかその新しい鍵と錠ですけど
何か見ようによっては2つとも楽が持ってきたみたいに読めるんですけど、まさかそんなわけはないですよね

かつての約束を象徴する「選ばれなかった鍵と錠」をこの高原に埋めてまで手にすることにした新しい鍵と錠を
まさか互いに持ち合わなかったなんてそんなことはしないですよね

でも「ザクシャインラブ」っつってる2人の手の様子はおかしくないか?

何か錠の上に手を重ねてるぞ

錠を開けるんじゃないのかよ
中に手紙とか何か入れてるんじゃないのか

せっかくあの時の約束に似せようとしているのに、どうしてそこは雑なんだぜ


で、まるで2人の関係を象徴するかのような「誤訳による永遠の愛」を誓った楽と千棘
改めてのプロポーズも交わして、とうとう場面はクライマックス

ラブコメのクライマックスといえば、もちろんアレですね

今まで楽を求めたヒロインたちが、中でも特に象徴的な意味を求めて追いかけた「真ん中」

お互い大人になったくせに、こんな時は高校生みたいに狼狽える2人は
まあ見てて微笑ましくもあるわけですが

その口づけをラストシーンとして、ついに『ニセコイ』は完結しました



…ねえ

この最終話だけ見れば、とっても美しい感じに仕上がっていると思えるんですけども
こと今までの展開を踏まえれば、この結末にたどり着いたことに複雑な感情が沸き起こってしまうことが残念でなりません


楽が千棘を選んだ理由も、結局何の補足もないままで

片や世界を股にかけるファッションデザイナー
片や生まれ育った街を表から裏から守る公務員ヤクザ

「2人でなら想像もしなかった世界へ行けるかもしれない」なんてことを想っておきながら、普通にそれぞれの道を歩みつつ
普通に結婚しようとしている

やっぱりどうしてもそこには理解が及びません

普通の結婚生活も、「2人で向かう想像もしなかった世界」と言えるのかもしれませんが、
それなら小野寺さんと結婚しても同じだったわけですから

…腹の底から笑い合う「楽しさ」というところについてはわからなくもないですけども…


まあその辺も含めて、『ニセコイ』を振り返る総括記事を書きたいと思います
最終話の展開次第によってはそんな気分がなくなるかもしれないというのも少し懸念していましたけども
杞憂に終わりましたので、なるべく早く書きます



何はともあれ、古味直志先生今までの連載お疲れ様でした

10月には早速新作が発表されるということで、そちらも楽しみにしております
本作の完結に色々思うところがあるとしても、古味先生の作品が好きなこと自体はどうやらまだ変わっておりませんので
新作と、次の連載作品を待っております


 




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